第278回 ときめき 2025年8月2日

Saori「宮城県 RN:Nakajin大好き。大好きだそうです。」

Nakajin「シンプル(笑)」

Saori「シンプルですねぇ(笑)」

宮城県
Nakajin大好き

私は高校を卒業したらレコーディングエンジニアになりたいと思っています。
皆さんの職業はバンドマンですが、レコーディングエンジニアのことをもっと知りたいので教えてほしいです。

Saori「大変です。」

Nakajin「大変だよね、きっと。」

Saori「めちゃくちゃ大変だよ〜。」

DJ LOVE「いつトイレ行ってるんだろう?って話だよね。」

Nakajin「トイレね(笑)トイレのタイミング。本当に。」

Saori「レコーディングエンジニアの人たちはみんな同じ特性があって、もうあんまりトイレに行かない。ご飯を食べるのが超早い。眠いとか疲れたとかそういう雰囲気を全く出さない。」

Nakajin「暑いとか寒いとか。」

Saori「暑いとか寒いとか全くない。で、機嫌がいいとか悪いとかもそういうのもない。ずっと淡々と、ずっと同じトーンで。それが朝の6時だろうが、夜の3時、4時まで行こうが、全く変わらずにずっといける人たち。」

Nakajin「そうだねぇ。」

Saori「こちらがご飯を食べなければ、向こうもいつまでもご飯を食べない。」

Nakajin「うん。」

Saori「でも、それでもずっと同じでいられるっていう。ちょっと特殊な。」

Nakajin「特殊だよね。」

Saori「特殊な人種だと思いますよ。」

Nakajin「何か、何だろうね。何してるのが楽しそう?レコーディングエンジニアの人って。何か楽しそうな瞬間もちょっと分かりにくくない?」

DJ LOVE「たまにその瞬間があるよね。」

Nakajin「たまにあるよね。」

Saori「お、このアコギの音めっちゃいいですね!とか言ったりすると、何かニコニコニコって笑って(笑)」

Nakajin「そうね(笑)」

Saori「そうなんですよ😊みたいな顔で笑ってますけど。」

Nakajin「機材の話とかすると結構喋り出したりしますね。」

Saori「そうね。」

Nakajin「僕が質問したりするから、それなんですか?とか聞いたりするから。そうすると一を聞いて十が返ってくる(笑)」

Saori「そこまで聞いてない(笑)」

Nakajin「すごいマニアな人も多いんだろうな。マニアっていうか仕事の話だからね。」

Saori「でもね、それは男女関係なく。女性のエンジニアさんも一緒に作らせていただいたこと何度もあるけど。」

Nakajin「そうだね、最近特によくね。」

Saori「土岐(彩香)さんね。」

Saori「なんかみんなおんなじ。食べるの早い、全然休みたいとか、そういう雰囲気が全く出さない。」

Nakajin「すごいよね。」

Saori「ずっとおんなじ感じで。何時間でも別に。やりたいとこまでずっと付き合います、っていう感じ。」

Nakajin「ね。」

Nakajin「うちらは本当最近はもう健全な時間に終わるけど。全然朝方までやってたときもあったし、大変だなぁと思うよね。」

Saori「相手がさ、やるって言ったらやるわけでさ。私絶対無理だと思うんだよね。」

Nakajin「うん。」

Saori「まずお腹空いたらイライラしちゃうから。もうその時点でそういう人は向いてないと思う。」

Nakajin「そうね(笑)」

DJ LOVE「そうねぇ(笑)」

Nakajin「何かちょこちょこつまめるも持ってたりする人いるけどね。チョコレートとかグミとかみたいな。そういうのつまんでいる人もいるけど。」

Saori「何か基本的に喜怒哀楽の表現がそんなにアップダウンしない人の方が合ってるんじゃないかって思うぐらい。」

Nakajin「出さないね。あるかもしれないけど。」

Saori「みんな淡々とずっと作業できる人が多い。」

Nakajin「やっぱ何かクライアントがいてやることだからね。真面目な話だけど、何かこう自分のやりたい音像というか、仕上げたい形。こっちのが絶対かっこいいと思うんだけど、でもクライアントのバンドとかアーティストがもっとこうしたいというのがあったときに、柔軟に対応できないといけないとかはあるのかなって思うよね。」

Saori「そのバランスが難しいよね。何かそのアーティストサイドがこうしたいんですよって言ってるのが、まぁやってみましょうでいいんだけど。」

Nakajin「私の作品でもあるっていう。」

Saori「っていうのでさ。絶対こっちの方がいいと思いますよっていうのももちろんあるわけじゃん?」

DJ LOVE「汲みつつ自分の色を出すみたいなのを皆さんやってる。」

Saori「全部こっちが言った通りの、こうしたいんです、だけではない。その人の色はやっぱこっちも出して欲しいわけで。そのせめぎ合いは、そんなんだったらやらない!って言われたらこっちも困るんだけど。ただ何かこう、じゃあギターはこういう音色にしたいです、こういうふうにしたいんですっていうのを全部聞いたら、何か本当はもっとこうした方が良かったのになぁ、って思いを残したままも良くないと思うんですよね。」

Nakajin「そうね。」

Saori「その中で我を出すのは結構難しいと思う。提案していくってのは。」

Nakajin「そういうのができる人がちゃんとエンジニアとして独立してやっていける人なんだろうなって気もする。」

Saori「そうね。」

Nakajin「ただ言われたままをやるだけでは独立してやっていくエンジニアになるの難しいのかなとか思ったりもする。」

Saori「エンジニアのアシスタント時代。どこの現場もスタイリストもヘアメイクもマネジメントも、アシスタント時代はどれもすごく大変そうなんだけど。レコーディングエンジニアのアシスタント時代、すごい大変そうって思う。」

Nakajin「ダントツでね。」

Saori「大変そうだよね!」

Nakajin「画面をずっと見れるわけではないじゃん。何をしているかを見たいじゃん、師匠というか付いてる人の。でもずっと見れるわけでもない位置にいる人もいるじゃん。そうね。大変だなって思う。」

Saori「ね。作業を任せてもらえるぐらいのアシスタントになれたらまだいいんだけど。」

Nakajin「そうだよね。学ぶことはいっぱいあるだろうから。そこから。」

Saori「でもまだ任せてもらえない段階もあるわけじゃん。そうするとただひたすらに、もう見てるしかないんだけど、これがきついと思うんだよね。もう9時間10時間やることなんて普通にあるわけで。」

Nakajin「それをただただ。」

Saori「見ながら自分のものにしていくというのはもう忍耐だよね(笑)あの過程であの性格ができていくのかね(笑)」

DJ LOVE「(笑)」

Nakajin「あれすらもトレーニングというか(笑)それもある気がするけどね(笑)」

DJ LOVE「お腹がなっちゃって怒られるとか(笑)止まらない〜みたいな(笑)」

Nakajin「聞く話だと、昔ほどエンジニアさんの師弟関係みたいなのも厳しくないって聞くけどね。」

Saori「どこの現場もね〜。」

Nakajin「どの業種もそうかもしれないけど。昔は本当に厳しい。しょっちゅう怒られてみたいなこともあったと思うけど。最近はそうでもないと聞きますけど。」

Saori「いや。本当になりたいんだったら。…頑張れ!って感じ(笑)」

Nakajin「そうだね(笑)」

Saori「非常に大変な職業だってことは私も知ってるので。」

Nakajin「でも何かね、楽しいことももちろん。」

Saori「素晴らしい職業ですよ。いないと、我々はもう何もできないから。ぜひなって音楽業界を盛り上げてください!」


DJ LOVE「『SEKAI NO OWARI “The House”』ではみなさんからメッセージを募集しています。番組への感想、質問、僕らに選曲してほしい選曲テーマなどどんなことでも大丈夫です。アドレスは http://www.tfm.co.jp/house 。」

Nakajin「それでは、また来週土曜日の夜10時半にお会いしましょう。ここまでのお相手はSEKAI NO OWARI、Nakajinと、」

Saori「Saoriと、」

DJ LOVE「DJ LOVEでした。」

2曲目

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